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林洋平ブログ(こだたま行政書士事務所&株式会社リブリッシュ)

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固定資産税

投稿日:2015年2月13日

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今回は固定資産税の話です。不動産等を持ったらかかるあれですね。



固定資産税とは、ごくごく簡単に言うと「デカい財産を持ったらその分ちょっと税金払ってください」というものです。

不動産についても、実売価格というわけではないですが、各役所がルールに従ってその不動産を評価し、その価値を固定資産課税台帳に記録、それに従って一定の割合で課税してくるというものです。

基本的には、建物を新築したらその建物の登記を行わなければならない(これを表示登記と言います。ここにこういう不動産があるよ、と示すための登記ですね。一方、所有権の登記などは義務ではありません。まあ、所有権の登記はちゃんとしておかないと損するのは自分なので、皆さんきちんとやってらっしゃいますが)ので、その登記をした際に、登記所から役所に登記情報がいき、そこで課税されるという流れです。



しかし、新築時から勝手に増築した場合はどうでしょう。



増築をするということは面積が増えるということですから、大抵の場合は価値も上がり、その分固定資産税も増えます。

また、一定規模の増築をするとこれも必ずその時に登記をしなければいけないということになっていますから、その増築の登記をちゃんとやれば、新築時と同じく登記所から役所に情報が伝えられ、その分課税されるということになります。

では、増築の登記を放置し、役所にも何も届け出なかった場合はどうでしょう。

登記上の面積をそのままにしておけば、役所に情報もいかず、固定資産税をそのままにしておけるものでしょうか。

実は、そうとも限らないのです。



なんと、自治体によってさまざまなやり方があるとは言いますが、とある自治体は、毎年1月あたりに管轄地域の航空写真を撮影し、前年と変わったところはないかチェックしていると言います。

また、定期的に街を職員の方が歩き回って、現況調査をしているということも聞きます。

それらの方法で増築などが発覚した場合、そこから課税対象となる場合があります。



本来は登記や役所への届出など、所有者が自己申告によって課税されるのが想定されているとはいえ、厳密に言うと、固定資産税は「役所が課税しなければならないもの」です。

所有者から申告がなくても、役所は現況に従って課税する義務があります。

自己申告がないから課税が漏れてましたということは、役所の責任になってしまうのです。

増築を例にとって一点お話すると、増築の登記や届出をしなかった所有者がいたとして、何かの事情でそのまま固定資産税も増額されていなかった方がいたとします。

その方が実際増築した時期から10年経って増築の登記をした場合、厳密にはそれまでの10年間は増築前の安い税金を払ってきたということになり、遡って増築分を課税されてしまう可能性があります

遡ると言っても、税金には時効というものがあり、地方税である固定資産税は5年ですから、遡られても5年間です。それ以前の不足分を納める義務は、時効により消えます。(自動的に消えるわけではなく、援用、つまり「時効の制度を使います!だからそれ以前の分は払いません!」と主張する必要があることに注意)



しかし、この「遡って増築分を課税」することもあまり実務上は行われていないようです。



なぜなら、それを課税するということは、役所自体が「今まで課税していませんでした。すみません。」ということを認めてしまうことになるからです。



先ほど申し上げた通り、いくら自己申告がなかった、調査では発見できなかったとはいえ、課税する義務があったのは役所です。



それを遡って課税するということは、これまでの課税義務の不履行を納税義務者に転嫁するということになってしまうからそれはマズいだろ、という理屈でしょうか。



まあ、役所も大変ですね。
いや、おそらく市民全員が決められた手続きをやってくれない限り、限られた職員数や方法で全てを完璧に把握することは不可能だと思いますよ。

もちろん、市民の立場に立つと「え!?この場合そんな手続きが必要だったの!?」ということも多々あります。

分かりにくいっちゃ分かりにくいんですよね。

その辺りの不都合、例えば役所と市民の意思疎通の問題を解決できるのも、行政書士だったりします。

何か分からないことや不安なことがあればとりあえず行政書士に相談してみてください。







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