先日に引き続き、僕なりのお勧め本を。
本が届いた日の午前中に一度読みきっただけなのでまだ深く内容の検証はできておりませんが、これも小さな街の、小さな商店街にある、小さな個店の物語です。
そうなんです。マーケティング本と言いながら、それを物語仕立てにした「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」と同じようなアプローチを採った本です。
その名も「なぜ小さなコスメ店が大型ドラッグストアに逆襲できたのか?」
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物語ということもあって、ちょっと奇抜な(弱気な発言をすれば、実現可能性について及び腰になるような)ストーリー展開もありますが、いくつかのマーケティング手法を分かりやすく盛り込んであり、同じ境遇にある商店街、個店が小規模なマーケティングを一通り習得するにはそこそこ良い本だと思います。
「言い訳はいい。ただ、結果として、店に客がいないという現実があるだけだ」
これは物語の前半で、主要人物が口にする言葉です。
そんなの言われなくても分かってるよ!と思っても、どこかで周りの環境に言い訳をするということは誰しもしたくなるものです。
でも、今置かれた環境が悪すぎるということが仮に事実であったとしても、言い訳をして物事がうまく行くと思っている人もいないことでしょう。
この本は、大手業者がこぞって導入していると言われるマーケティング手法を、小さな店においてはどう導入していくかに主眼が置かれています。
一定の資金や規模がないと採り入れられないと「思い込んでしまっている」手法を、どう解釈し、どう活かすのかのヒントが書かれています。
もともと商店街の研究のために購入した本ですが、予想通り、僕ら士業にも応用できそうなものはあります。特にまだ長い実績がない事務所には良いかもしれません。
大手(長い歴史と実績のある)事務所にどう対抗していくか。
前提にはもちろん依頼を完璧にこなす能力が必要ということはあるにしろ、それを踏まえて、どういう手法で経営していくのか。
前職は池袋サンシャインに入居する大手法律事務所でしたが、そこは圧倒的な資金力(広報にかける資金は、月額○億です)と支店数増加によるスケールメリットをフルに発揮しており、小さなところが小さな資金で同じようなやり方をしても無駄です。無駄というか不可能です。
しかし、くしくも、その前職の代表弁護士の思惑が届く立場で仕事をさせてもらっていたため、良くも悪くも士業自体が目的そのものではなく、「手段」という感覚を身に付けることができました。
せっかくなので、そこも活かそうと思います。
商店街の個店も、士業もどこか似ていますね。
周りは強敵だらけです。
でも、そこで都合の良いことに逃げずに自分にしかできないことを考え抜かないといけません。
大手が個店を模倣した場合は必ず大手が勝ちますが、個店が大手を模倣しても大手には勝てません。
商店街の個店の皆様、どうしたら大手に勝てるのか、当事務所はそのコンサルティングもやってますよ!・・・って、本のお勧めだったのに事務所の宣伝。
なお、当事務所は東京都小平市にございます一橋学園駅周辺の11商店会に属する個店のコンサルは無料です。←これは真面目な話です。