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林洋平ブログ(こだたま行政書士事務所&株式会社リブリッシュ)

車の手続き

所有権解除

投稿日:2015年3月7日

昨日の記事(所有権留保)の続きです。




車をローンで買った場合、ローンを完済してもそのままにしておくと、車検証の表記としては永遠にローン会社等が残ってしまいます。




ローンを完済したら所有権(所有者欄)を自分の名前にしたいものです。

そのままになっていても車を通常通り使用するのは問題ないのですが、後々車を誰かに売るとかあげるとか、下取りに出すとかする場合にそこでは必ず自分の名義にしておくのが原則ですし、長年放っておいて、いざ手続きをしようとするとそのローン会社が倒産していたり、他の会社と合併していたりして面倒なことになる場合があります。(ちょっと前に消費者金融や信販会社の倒産や合併が相次ぎましたしね)




そこで、前回はその手続きをするためにまずやることとして、車検証の所有者欄に記載される信販会社、車販売会社等に対して連絡を取り、「所有権の解除をお願いします」と言いましょうというところまでご説明しました。




ちなみに、この辺の手続きを一般的には「所有権解除」と言っています。

 

さて、現所有者の信販会社等に所有権の解除をお願いすると、その際「普通自動車か軽自動車」の区別を聞かれ、それに応じた下記の書類を送ってくれます。

【普通自動車】
・譲渡証明書
・ローン会社の印鑑証明書、会社登記簿謄本
・委任状




【軽自動車】
・委任状

軽自動車の場合は名義変更はごく簡単なので、ここでは普通自動車に限ってご説明していきましょう。




まず、これらの書類をもらってもそれだけでは所有権解除はできません。
なぜならその書類は、現所有者が「所有権解除します」と言ってるだけに過ぎない書類だからです。

つまり「信販会社の所有権を解除して、誰に所有権を持ってくるのか」という部分が不足しているのです。

大抵の場合、自分に所有権持ってきますよね。




そこで、ご自身に関する書類も必要ということです。

それは何かというと、「印鑑証明書」です。
自分の印鑑証明書も必要ということですね。

所有権解除も、名義変更の一種です。
普通車の名義変更には、名義を失う人と新たに名義を得る人それぞれの印鑑証明書が必要です。

所有権解除で改めて用意するのはこれくらいです。
あとは窓口で車検証の原本が必要ですが、これはどこから取り寄せるというか、必ず車に積んでますよね。




個人間の売買や譲渡による名義変更ではこの他に「自動車保管場所証明書(いわゆる車庫証明)」が必要だったり、場合により自賠責証明書や納税証明書が必要だったりしますが、所有権解除にはこれらは必要ありません。
※ちなみに、通常の名義変更でも当事務所の経験上、自賠責証明や納税証明を求められたことはありません。車検期間が残っていれば当然あるでしょという建前で不要にしているのかもしれませんね。




あとはほんの少しだけ、現所有者(信販会社等)が送ってきた書類に手を加える必要があります。

まずは委任状ですね。
おそらく空欄になっている日付を入れてください。これは後述する運輸支局の窓口に提出する日でも良いでしょう。その場で書いてもいいですね。
後は委任者の欄。ここは実際窓口に行く人の住所氏名を書きます。




本来、車の名義変更は名義を失う人と新たに得る人が二人で窓口に行って手続きをするのが建前ですが、もちろん信販会社等から見ると無数に発生する所有権解除のためにいちいち行ってられません。よって、新たに名義を得る人に「あなた一人で手続き行ってください」ということで委任状を出しているのです。

次に、譲渡証明書です。
これは図をもってご説明しましょう。

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赤字の部分は予め記載されているところです。(一部空欄になっている場合もありますが、その場合は車検証の記載を見ながら自分で追記しておきましょう)
ちなみに、こだたまオートファイナンスはもちろん架空ですよ!笑
また、実印と書いてあるところは、現所有者が既に印鑑を押してくれています。

青字が自分で書くところです。
注意点は、この譲渡証明書においては、新たに名義を得る人の実印の押印は不要ということです。
逆に、これ押しちゃうと「さらに誰かに名義を移します」という意思表示になってしまうので、実印も認印も、自分の印鑑は何一つ押してはダメです。

また、譲渡年月日のところに「だいたいでOK」との説明を付けましたが、厳密にやりたければ、ローンを完済した日です。
しかし窓口で手続きを行う日以降の日付でない限り、運輸支局としてはどうでもいいようです。




というわけでこれらの書類が整ったら、ナンバーを管轄する運輸支局に行きます。
「○○ 運輸支局」
「○○ 自動車登録検査事務所」
などとググればすぐに調べられます。
※○○には、ナンバーの地域名が入ります。多摩ナンバーだったら「多摩 運輸支局」ですね。

この時、ご自身の実印そのものは必ず持っていきます。忘れるとアウト。窓口で押しますのでね。

運輸支局(自動車登録検査事務所)に行ったらまずは申請用紙を買います。
買うんですねー。数十円ですけど。

申請書と印紙貼付用紙の他、「自動車取得税・自動車税申告書」というものをくれるはずです。

これらを現地でさらさらっと作成したら、これまた現地で購入できる印紙を買って、印紙貼付用紙に貼り付けます。所有権解除は「移転登録」という部類にあたるので500円ですね。
どこに貼るか心配だったら印紙購入窓口で「移転登録(所有権解除)なんですが、貼ってください」と言えば貼ってくれます。

いよいよ窓口に提出するわけですが、所有権解除で信販会社等からもらった書類や自分の印鑑証明書、車検証原本などもひとまとめにして、大抵は
①自動車取得税・自動車税申告書を出す窓口
②申請書を出す窓口
の2か所があり、①→②の順に回ります。

これでしばらく待っていると新しい車検証が交付されて完了です。
所有権解除は通常、車庫証明もいらないし簡単なのですが、窓口が混んでいるときに行くとかなり待つ場合もあるので、時間に余裕があるときか、行政書士に頼んでしまいましょう!

最後に、せっかくなので控えを返してくれる「自動車取得税・自動車税申告書」をご紹介しておきます。
これは、まだ一定の価値がある自動車を新たに得る人が税金を払ったり、新たに名義を得る人が今後自動車税を支払っていくことになるのでその報告、という意味合いの書類ですが、単なる所有権解除の際はまあ、形だけの書類と思っても差支えないでしょう。

これです。

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通常の個人間売買などでは重要ですけどね。
友達から車を買って、購入代金だけ負担すればいいやと思っていたところ、その車がまだ新しく、相当の価値(おおよそ50万円程度以上)を持っていた場合、取得税を支払う必要があるかもしれません。

一般的に普通自動車は製造から6年、軽自動車は製造から4年経つと減価償却が終わり無価値とされているので、ある程度の目安にはなります。

それ以上に新しい車や、仮に製造から10年経っていても高級車であるとか外国車であるとか、特段の価値が認められる車を譲渡・譲受する際は気を付けましょう。

余談も交えてだいぶ長くなりましたが、所有権解除手続きに関しては以上の通りです。
ご不明点等あればお問い合わせください。

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